「Core Web Vitals」GoogleアップデートとAMPページの話
Googleの2021年6月7月アップデート
2021年6月、7月とGoogleの検索エンジンアルゴリズムのアップデートがありました。
今回のアップデートでは、「Core Web Vitals」と呼ばれる新しい指標(といっても、これまであったものを改変したもの)がアルゴリズムに組み込まれているそうです。
Core Web VitalsはWeb Vitalsをベースとした「Webサイトの状態を技術的に数値化したもの」です。
これまでなんとなく「早い方が良い」とか「ファーストビューのレンダリングだけでも先に完了すべき」とか、若干ふわっとしていた指標が数値化されたのが大きな変化でしょう。
AMPページはCore Web Vitalsに強い?
筆者が開発に関わっているサイト(30サイトくらい)で見ると、今回のGoogleアップデートの変動で、50%以上の伸びを出したのは全て「フルAMP」のサイトでした。
AMPはそもそもページを軽量化することを目的に作られている側面があるため、Core Web Vitalsという面では優位と言えます。
サイトのAMP化は今後もすべき?
一方で、AMP自体はどうなのさ?というと、これまで、
- Discoveryフィードに優先表示
- 検索結果で稲妻マークで強調
と優遇されていた措置は、今回のアップデートでなくなりました。
AMP自体はそもそも制限付きHTML/CSS/Javascriptのフレームワークなので、「軽い、速い、すぐに構築できる」というWebページの吉野家みたいな存在ですが、万能ではありません。
規模が大きいサイトや高機能なサイトになると、AMPだと制限がキツすぎて、開発のどこかの段階で確実に行き詰まりますし、そもそもキャッシュされたくないケースも出てきます。
かといって、通常ページとAMPページの両方を運用するのは、AMPページの優遇措置が終わった現状としては悪手な気がします。
二つのテンプレートのメンテナンスの手間だけが増えて、メリットはほぼありません。
その意味では、「中小規模サイトのフルAMPサイト」だけが、SEOにも効くAMPページと言えるのではないでしょうか?
当サイトはAMPサイトではないのですが、自分の考えたこととかをアウトプットしたり、新しいフレームワークをテストするだけの場なのでSEOとかどうでも良いのでいいです。
今後、担当案件や受注案件でAMP化とSEOの話が出てくると、どうやって提案すべきかは正直悩みますね。